文部科学省委託事業:平成27年度採択
成長分野等における中核的専門人材養成等の戦略的推進
(平成26年度事業)
・取組概要
最新メイク技術や理論に加え、メイク分野における薬事安全などを教授したり、指導するために必要な知識・技術の体系化および、ビューティー分野だけでなく、高度な技術を必要とするカバーメイク、死化粧、特殊メイクを修得し、さらにコメディカル分野などに応用できる知識と技術の体系化。
体系化された内容をもとに、実証講座の実施。
およびテキストの作成。
安心安全を担保できる薬事知識と評価方法の確立。
・事業成果
実証講座:延べ参加人数:618人(教員または社会人:学校49校、会社等52)
テキスト作成
メイクアップ101(172頁・エアーブラシメイクの基礎とビューティーメイクへの応用)、
メイクアップ102(180頁・カバーメイク、エアーブラシアート、死化粧、特殊メイク)
以下の科目のテキストを作成
1:エアーブラシ ベーシック(シラバス、評価マトリックス作成)
2:エアーブラシ ビューティー メイクアップ(シラバス、評価マトリックス作成)
3:カバーメイク(シラバス、評価マトリックス作成)
4:エアーブラシ メイクアップ アート(シラバス、評価マトリックス作成)
5:死化粧(シラバス、評価マトリックス作成)
6:特殊メイク・傷メイク(シラバス、評価マトリックス作成)
7:特殊メイク・アプライアンス装着(シラバス)
8:特殊メイク・アプライナンス製作
9:薬事安全評価(データベース、安全評価手法)
体系的なアドバンスコースでなくても、メイクアップの応用として個別に導入できる。
①「メイクアップ アドバンス」のカリキュラムの作成(全9科目のうち7科目で2年制カリキュラムとして構成し、加えて社会人向けに1週間の集中講座モデルカリキュラムを作成)
②上記分野の9科目のうち7科目(8、9を除く)は本事業(26年度)で新規開発(実証講座を実施、テキスト・評価方法作成)
③上記分野の9科目のうち2科目(8,9)は本事業(26年度)で新規開発(テキストの作成)
④9は成分の分析およびデータ検索は26年度で完成しており、日本基準の適合判断はできる。しかし、より理解するには、薬事的知識が必要であり、重要成分の薬事知識等のカリキュラムは次年度以降となる。
・本年度事業との継続性・関連性(成果を本年度の取組にどのように活用するのか)
●26年度メイクアップ アドバンス プロジェクトの地方・企業展開
本プロジェクト申請時(27年5月)でのテキスト配布申し込みは33校1394冊(生徒数)である。すべて、自律的展開(26年度受講者が行う授業と言う意味)である。しかしならが、26年度は東京集中での実証講座であったために、地方の教員で参加できないものが多くいた。そのため、本プロジェクトでは26年度メイクアップ アドバンス プロジェクトの成果を地方展開および企業展開することとなる。26年度受講の地方学校を拠点とする展開を行う。
●メイクアップ ラボ プログラムの推進
26年度の実証講座ですべての内容を講義したものではない。講義において多く要望のあった内容等を取り入れメイクアップ ラボとしてより高度な中核的人材養成を目指す。
具体的には上記テキストの一部内容を本年度の実証講座で取扱う。
上記分野の3科目(4、8、9)は最上級コースで、芸術的感性表現を伴うので、本年度メイクアップ ラボで実践的に取扱う。特にアートやカバーメイクなどは実践的なブライダルメイクへの応用を行う。特殊メイクでは、アプライアンス製作の過程を理解し、制作を行う。また、坊主メイクを実践的に修得する。さらに、死化粧において開講要請の多かった、遺体修復について追加する。演習用ダミー製作も行う。
●薬事的検討について。
平成26年のメイクアップ アドバンス プロジェクトにおいて薬事検討をおこなったが、その結果、薬事規制成分について、曖昧な運用がされていることが指摘出来た。特殊メイク材料やエアーブラシ材料は化粧品ではなく、雑品とされ、薬事規制は受けないが、安全・安心の担保のために成分チェックした。特に、タール系色素成分においては、化粧品として使用できない成分が配合された市販品を指摘出来た。アメリカ医薬品局(FDA)によるCI分類(カラーインデックス)での許可成分と日本薬事関連法における成分分類に曖昧さがあり、日本の規制成分となることが分かり、厚生労働省に指摘したものである。その結果、当該商品(本プロジェクトで使用しているものではない)は回収されることとなる。本メイクアップ ラボでは、規制成分の国際比較を通じた安全性の基準を見直す必要があるとの労働厚生省からの提言もあり、規制緩和のために必要な、グローバルに流通するが、日本の薬事規制にかかる規制物質についての安全性の検証を行う。
●上記平成26年度の成果をホームページで公開(webページのアドレスも掲載)。
http://www.tva.ac.jp/airbrushPJT/
※平成26年度に本委託事業を採択している場合は実績報告書(収支精算書除く)を添付すること。
実績報告書の添付あり。
期待される活動指標(アウトプット)・成果目標及び成果実績(アウトカム)
○期待される活動指標(アウトプット)
①26年度メイクアップ アドバンス(中核的専門人材養成)プログラムの地方・企業展開
メイクアップ アドバンス プロジェクトでの実証講座と作成テキストが有用であり、実践的であることは、受講者による開講とテキストブックの請求を見れば明白である。本年度は地方への展開を行うことによって、東京一極集中から地方分散をおこなう。本テキストの内容は地方での需要も多く、地方ではメイクアップが分業化されていないために総合的に施術できる人材がより必要となっている。また、企業側からすると、例えば、過疎化や少子化、核家族化の進行によって、冠婚葬祭においては規模縮小傾向にあり、コスト面での節約が必至であり、そのため、ビューティーメイク担当者への死化粧の依頼やブライダルメイクの依頼などが増えている。また、昨今のハロウィーンブームではアグリーメイクやゾンビメイクなどはクオリティの高いものが要求されてきている。地方においては都会と比して需要が少ないわけではなく、地方での技術をもった施術者がすくない。そのため、本プロジェクトの地方展開は有意義なものとなる。
メイクアップ アドバンス プロジェクトの実証講座への企業からの参加者も多かった。これは、現場サイドでも本プロジェクトの取扱う内容が重視されているためである。実際、現場では、ビューティーだけでなくアグリー、特殊メイクなどの需要が多く、ある程度のクオリティで妥協されるものは、コスト削減より担当メイクの仕事とされている。企業としてOJTの一環としてあるいは企業内研修としての講座開催の要請が多数あった。そのため、本年度プロジェクトでは、現役担当者を対象とした企業内研修の一環としての展開を図ることとする。これは、人材育成側の専修学校にとって、レベルの必要度合いなどが把握でき、即戦力としての人材を送り出せることとなる。また、企業側も専修学校でのレベル内容が把握でき、リクルート活動などにも反映される。
・内容的には、地方開催の学校、企業開催の企業を募り、必要に応じたカリキュラムを編成(アドバンスの内容はある程度分野別にブロック化されているために、時間的制約の中ですべてを概論的に行うのではなく、分野別にブロック化されたものを集中的に行うことが望ましい)し実証講座を行う。また、学校生徒に対して、知見として教授したい学校も多く、特別講義としてのカリキュラム編成による1日授業を行う場合もある。
1クール:6日間x8時間の予定で開催する。
地方開催は、仙台、高知で各1クール開催する。その他ブロック化された講座を選択的に福岡、京都、名古屋等の学校が希望している。地方の需要に合わせ、科目を選択して行う。
次回のステップアップ講義までに課題(作品制作や練習)を与え、最後に、制作作品評価を行う。十分な時間を持った課題制作等により技術的修得の度合いが高められる。
メイク関連企業、フーネラル関連、その他団体(地方美容師協会等)のOJTや社内研修としての講座開催要請が多くあり、各々の業界の関連講座の開催を行う。講座ごとに課題の提出を課し、理解度、達成度を把握する。
②メイクアップ ラボ プログラムの開発および実証(実証講座の実施)
本事業の要綱によると、中核的人材は厚みのある中間層よりなるとされ、中核的人材は多様である。そのため、本メイクアップ ラボ プロジェクトは、より高度な中核的人材育成のためにより高度な専門性を必要とする分野のプログラム化を行う。
具体的には、ボディペインティング(アート&ブライダル)、特殊メイク(アプライアンス製作等)、死化粧遺体修復となる。これは芸術的感性や高度な専門性を必要とし、上級者向けのものであるが、本プロジェクトでは作品の芸術性等をプログラム化するものではなく、作品制作や施術をするにあたり、その技法や材料に焦点をあて、プログラム化を行うものである。中核的専門人材は芸術家として作品制作を行うのではなく、その制作過程を把握しなければならない。
・実証講座:中核的専門人材を担うべきメイク教員や現役美容師やアーティストを対象としたメイクアップ ラボ プログラムの実証のための集中講座を行う。
1クール:6日間x8時間 行う。
専門性が高いために1クールすべて受講するのではなく、ブロックごと(3ブロック:アート&ブライダル、特殊メイク、死化粧)に募集する。
東京のみ(会場は代表校ビジュアルアーツ)
日程配分や調整を行い、できるだけ参加しやすくする。具体的には、1クールは1ケ月ごとにステップアップ講義を行い、半年間に渡り6回行う。講義毎に課題(作品制作や練習)を与え、最後に、制作作品評価を行う。十分な時間を持った課題制作等により技術的修得の度合いが高められる。
・アンケート調査:実証講座受講者に対し、メイクアップ ラボ プログラムの評価のためのアンケート調査を行う。
・プログラムの修正:実証講義を通じたアンケートにより分析し、本プログラムの修正を行いテキスト作成にフィードバックする。
・テキスト作成:メイクアップ ラボ プロジェクトを分野ごとにブロック化してテキストとして体系的にまとめる。
③メイクアップ施術者による安全。安心の担保
・開発した安全性チェックシートの使用方法の修得を実証講座の中で行う。
顔料、防腐剤、エモリエント剤、被膜形成剤等の機能の把握と調合
・26年度メイクアップ アドバンス プロジェクトで指摘した運用の曖昧性の精査
FDA(アメリカ医薬品局)承認の顔料の日本薬事基準への適用のための安全性の調査。
TPP交渉等で問題となる非関税障壁の排除とグローバルスタンダードの適用を目指す。
特に、アメリカ、EU製品には多く含まれる日本薬事規制色素の薬事規制除外は、外国産化粧品の輸入促進となり、技術面においてもグローバルスタンダードへの対応を促進させる。
④達成度評価方法の検討
・メイクアップ分野での国家検定や技術資格はない。メイクアップ分野での検定制度は統一されておらず、美容コンソーシアムの調査(平成25年度文部科学省成長分野等における中核的専門人材養成の戦略的推進事業・美容分野の専門人材の育成を支援する産学官連携コンソーシアムの組織・成果報告書137頁)によると、日本ではメイクアップ分野で16の検定団体がある。これらの検定は、その成り立ちによって固有のバイアスがあり、なかなか統一されない。メイク手順や材料など作法的な検定もある。26年度プロジェクトではメイクアップ内の分野ごとに、ルーブリック評価方法を取り入れ評価マトリックの策定を行った。本年度は、それらを体系的にまとめ、評価方法を検討し、段位制度やブロック化のためにまとめあげる。
・本プロジェクトでは、学校教育者側による意見調整だけでなく、実際に必要とされる技術や理論を現場サイドから見直すことを目指す。そのため、学校関係者だけでなく、企業・アーティスト団体等の参加を図り、コンセンサスを得ることを目指す。前年度に比べると、拡大会議となり、10名から15名での会議を行う。
⑤ホームページによる情報発信
・ホームページの作成。
プロジェクトの進捗や成果をホームページより発信する。
募集・決定などを行う。
・メイクアップ アドバンス プログラムの周知と導入を支援。
○期待される成果実績(アウトカム)
①メイクアップ アドバンス プロジェクトの成果の地方・企業展開
・昨年度は東京中心で行ったため、地方参加者希望者で、日程や交通のために都合が合わず断念したものが多くいた。地方開催の実証講座の要望も多く寄せられた。特に、地方での中核的人材レベル教授陣の不足は目立ち、既存の教師陣にとって、本プロジェクトの内容を履修できるところは地方ではないので、本プロジェクトの地方での実証講座の開催は、早急な導入を促し、地域の活性化にも資する。
ブロック化カリキュラムにより地方特色に応じて、カリキュラム編成ができる。地方においては人員不足や生徒数が少ないために、予算的にすべての内容を講義することができない。本プロジェクトではアドバンスカリキュラムがブロックされているために、特に必要な分野を集中的に履修することによって、特色のあるカリキュラム編成が可能となる。
企業内研修の一環としての本プログラムの実証講座の開催は、より実社会での導入を促し、プログラムの継続的な採用が見込まれる。また、本プログラムは実践的であることから、即戦力としての企業人材を育成することができる。
実際に、平成26年度受講校のうちすでに30数校が本年度開講している実績より、地方および企業での展開は相当な影響が期待できる。
プロジェクトとしては次年度50校での開講を目指す。
企業展開においては、定型業務との都合がつかず、26年度は多くの方が参加を断念したが、本年度は、企業・団体タイでの講座の開催を実証的に行うことによって、組織的な導入が図られることとなる。企業所属のメイク担当者は専門学校の外部講師を兼任する方も多く、産学連携を加速できる。
②メイクアップ ラボ プログラム開発
・テキストブック:体系的にまとめたテキストブックは自校開講への手助けとなる。また、実証講座に参加できない学校・企業等に配布し、体系的な履修が可能となる。
平成26年度メイクアップ アドバンス プロジェクトでは平成27年度の自校開講に当たり生徒数のテキスト配布を行うとしたために、自校開講を決めた学校もある。前年度プロジェクト終了時点で本年度の自校開講における生徒数は1075名、本年度プロジェクト申請時点1394名の生徒数となる(その後自校開講を決めたものや、不参加であったがテキスト配布により一部導入を決める学校があるため)。
テキストブック:2000冊、300ヶ所に配布。1ケ所あたり複数の教員や担当者が必要とするために3冊までとする。別途、自校開講に当たり、生徒数のテキストを配布。
・実証講座開催:実証講座は授業運用のための講座であるため、履修後は自校での開講が容易となる。
・体系的にまとめられたテキストは異業種でのメイクアップ技術の拡大を促す。
③メイクアップ施術者による安全。安心の担保
・安全性チェックシートにより施術側によって安全・安心が担保され健康被害を予防できる。
・安全性チェックシートにより中核的専門人材に必要な薬事的知識が修得できる。
・本年度は規制成分の国際比較の検討を行い、労働厚生省との意見調整を行う。特に、アメリカ、EU等で承認されているタール色素の日本薬事規制への承認適用をめざし、グローバルスタンダードに適合した、流通環境の構築に資する。
④達成度評価方法の検討
・拡大会議によるコンセンサスは、今後の統一的検定制度の構築の根幹となる。
自校検定での評価方法となり、業界の必要とする基準において生徒を評価できるために、教育の質の向上に資する。
⑤ホームページによる情報発信
ホームページでの情報発信や成果の公表は、容易に情報を得ることができ、学修内容を把握することができ、メイクアップ アドバンス および メイクアップ ラボ プロジェクトの成果の周知・普及を促す。
⑥その他
・中核的専門人材に必要な理論・技術を持った即戦力の養成。企業においては、実需の顕在化の認識が高く、人材不足による機会ロスが指摘されている。本実証講座を経た企業担当者や美容師は即戦力となる。
・実証講座を経て、自校に持ち帰り、開講することができるため、継続的なメイクアッププログラムの実施が行われる。
・自校での開講・導入により生徒の作品制作の質的向上やモチベーションの向上が見られる。
・実証的に講座運用を行うために、新技術の必要性や異業種から要請の対応が認められ、メイクアップ分野が拡大する。
・安全・安心を担保した技術志向である本プログラムは、制度的規制を超え、グローバル人材に必要な理論・技術を提供し、グローバル人材を養成する。
① 会議(目的、体制、開催回数等)
●責任者会議(責任者、運営委員長、事務責任者)
目的:プロジェクトの運営方針決定。プロジェクトの管理、予算、執行承認、経理等の管理。ホームページの運営。
体制:代表校責任者および事務、運営委員長で構成する。
開催回数: 5回(7月、8月、10月、12月、2月)
●プロジェクト運営会議(各分野委員長会議)
目的:プロジェクトの運営。
メイクアップ アドバンス プログラムの地方・企業展開のための実証講座の運営・調整
メイクアップ ラボ プログラムの開発・実証講座の運営・調整
メイクアップ ラボ プロジェクトの各部会の進捗具合のチェック
外国アーティスト招聘講座の運営・調整
達成度評価手法の開発の全体調整
テキスト編集
体制:代表校および運営委員、各部門の部門委員長で構成する。
開催回数:5回((7月、8月、9月、11月、1月)
●メイクアップ ラボ プログラム開発実証会議(ボディペインティング)
目的:メイクアップ ラボ プログラムの開発および実証講座の開催、
体制:各部門の委員会校および委員会企業および協力校・会社で構成する。
開催回数:3回(8月、9月、10月)
プログラム開発、実証講座の担当者調整、内容確認、評価マトリックスの作成
●メイクアップ ラボ プログラム開発実証会議(特殊メイク)
目的:メイクアップ ラボ プログラムの開発および実証講座の開催、
体制:各部門の委員会校および委員会企業および協力校・会社で構成する。
開催回数:3回(9月、10月、11月)
プログラム開発、実証講座の担当者調整、内容確認、評価マトリックスの作成
●メイクアップ ラボ プログラム開発実証会議(死化粧・遺体修復)
目的:メイクアップ ラボ プログラムの開発および実証講座の開催、
体制:各部門の委員会校および委員会企業および協力校・会社で構成する。
開催回数:3回(8月、10月、1月)
プログラム開発、実証講座の担当者調整、内容確認、評価マトリックスの作成
●達成度評価開発・実証会議
目的:達成度評価手法の開発。
体制:各部門の委員会校および委員会企業および協力校・会社で構成する。
開催回数:6回(7月、9月、10月、11月、12月、1月)
●薬事安全検討プログラム会議
目的:薬事専門家によるメイクアップ用安全性チェックシートの開発。。
体制:薬事専門の参加大学を薬事委員長とし薬事関連協力校、薬事委員で構成する。
開催回数:3回(7月、10月、1月)
●アンケート制作・分析会議
目的:アンケート分析
体制:部門の委員会校および委員会企業および協力校・会社で構成する。
開催回数:3回(8月、12月、1月)
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | 11月 | 12月 | 1月 | 2月 | |
プロジェクト責任者会議 | ● | ● | ● | ● | ● | |||
プロジェクト運営会議(部門委員長) | ● | ● | ● | ● | ● | |||
プログラム開発・実証会議(ボディペインティング) | ● | ● | ● | |||||
プログラム開発・実証会議(FXメイク・アプライアンス製作) | ● | ● | ● | |||||
プログラム開発・実証会議(死化粧・遺体修復) | ● | ● | ● | |||||
プログラム開発・実証会議(達成度評価) | ● | ● | ● | ● | ● | ● | ||
薬事安全検討会議 | ● | ● | ● | |||||
アンケート制作・分析会議 | ● | ● | ● |
④ 実証等(目的、対象、規模、時期、手法、実施方法等)
・メイクアップアドバンスプログラム(中核的専門人材養成プログラム)の実証講座の開催
目的 : 26年開発のアドバンスプログラムの地方・企業での実証とプログラム修正のための問題点の把握。
対象、規模: メイク教員および協力企業社員、美容師、アーティスト
2クール開催・1クールは6日x8時間(定員20名)
開催地域:札幌、仙台
ブロック毎の実証講座:14日x8時間(定員20名)
会場:委員会校の設備を使用
1クールはステップアップ講義6回で構成するが、地方・企業の特色に応じて一部ブロック化された内容のみになる場合がある。
次回講義までに課題があり、自宅での練習時間を確保する。
個人用作品ブックの提出により、理論と技術修得の度合いを評価する。
時期 : 1クールのべ6日間(1日8時間)8月より2月まで、
: ブロック毎は適時開催
また、日程の都合上、短期集中講義とすることがある。
手法 : メイクアップ関連の専門学校の教員および企業、美容師、アーティストに対し、受講募集する。26年受講した地方の学校を拠点とする。
実施方法 : 学校・企業・関係団体・現役アーティストの講師による実証講座の実施
・メイクアップ ラボ プログラム(より高度な中核的専門人材養成プログラム)の実証講座の開催
目的 : 26年開発のアドバンスプログラムの上級の実証講座。プログラムの実証とプログラム修正のための問題点の把握。
対象、規模: メイク教員および協力企業社員、美容師、アーティスト
1クール開催・1クールは6日x8時間(定員20名)
開催地域:東京
会場:委員会校の設備を使用
1クールはステップアップ講義6回で構成するが、受講者・企業担当者の特色に応じて一部ブロック化された内容のみ受講を可とする。
次回講義までに課題があり、自宅での練習時間を確保する。
個人用作品ブックの提出により、理論と技術修得の度合いを評価する。
時期 : 8月より2月までの内に、1クールのべ6日間(1日8時間)
手法 : メイクアップ関連の専門学校の教員および企業、美容師、アーティストに対し、受講募集する。平成26年度受講生優先となる。
実施方法 : 学校・企業・関係団体・現役アーティストの講師による実証講座の実施
・練習会の実施
目的 : 実証講座の演習時間の不足を補うために行う。
対象、規模: 実証講座参加者
開催地域:東京1
時期 : プロジェクト期間中(日程調整による)
手法 : 実証講座で周知
実施方法 : 参加企業のスタジオで行う。
26年練習会結果等:機械等の貸出とともに、演習を補助するものである。機械等の貸出は自宅演習を可能とし、多くの方が貸し出しを希望した(50名)。練習会は、独自では練習できない場合やわからないとこがある場合にフォローアップを目的とするものであり、ツータリング機能を重視し、スキルアップを早める。演習課題制作などに利用されるが、これは、ツータリングによる、作品の評価が必要であるためと思われる。練習会参加者による本年度自校開催が多い。これは練習会を通じて、自己のスキルアップと自信につながった結果である。
(事業成果物)
※本事業により作成等される成果物について、個別に列記すること
※前年度までに関連の成果物がある場合は、当該成果物の関連性について具体的に明記すること
① メイクアップ ラボ 103テキスト 150頁 2000部
② 事業成果報告書 150頁(印刷版) 300部
③ 薬事分析報告書 200頁(電子版)
④ 学習達成度評価方法の検討報告書 50頁(電子版)
⑤ 実証講座アンケート分析報告書 50頁(電子版)
以下の前年度成果物との関連
・テキスト作成について:幅広い中核的人材に対応するために、メイクアップ101~103のテキストを作成する。分野および難易度によってブロック化されているので、体系的に履修できる。平成26年度は101、102を制作、本年度は103を制作する。
・薬事分析関連について:平成26年度の成分分析により薬事基準の曖昧性を指摘できた。本年度はその精査による、グローバルスタンダードへの改定を目指す。
・学習達成度評価方法について:平成26年度はメイクアップの段位制度や検定の構築のための評価方法の検討を行ったが、さらに会議のメンバーを拡大してコンセンサスを得ることを目的とし、評価方法だけでなく、制度・組織構築のための方法論を協議する。
(前年度事業成果物)
① エアーブラシメイクアップ ベーシック&ビューティ コスメティック 101 テキスト 172頁 2500部
② メイクアップ アドバンス 102 テキス 180頁 2500部
③ 薬事分析報告書 134頁(分析データ付)、印刷版 14頁、データはホームページよりダウンロード
④ 薬事安全チェックシート エクセルデータファイル(728成分)
⑤ 学修達成度評価方法の検討報告書 24頁
⑥ 実証講座アンケート分析報告書 50頁、印刷版 34頁
⑦ 成果報告書 上記③、⑤、⑥の印刷製本版 72頁 200部
(成果の活用等)
① 事業成果の周知のため、データのHPでの公開・電子配信
② テキストの配布により、講座がやりやすくなり、生徒の理解度をあげる。そのため、実証講座受講校は生徒数分のテキストを請求している(本申請時27年5月生徒数1394)。
③ 流通業者を通じて不参加校やプロジェクト周知ができなかった学校等に成果物を配布し、周知する。
④ 委員会校および参加校の平成27年正規課程に導入予定、社会人向け短期プログラムとして提供(特別専科36時間)
⑤ 商品開発、材料開発会社等への情報提供、社員教育へのプログラムの導入。
⑥ 本プログラムはアドバンスコースであるが、基礎的基盤コース(平成22度プログラム)はすでに十数校で導入しており、本アドバンスプロジェクトの開発は教員の技術・知識レベルを高め、基礎的基盤コースの通常の正規課程への導入を促す。(教員の多くは、新技術等の必要性を認識しているが、自らの知識不足によって、正規課程への導入をためらい、外部講師に委託する傾向にあり、教員不足が慢性化している。教員自らが、技術修得し、知識レベルを高め、自身を以て教える環境整備をする必要がある。このような観点よりすれば、本アドバンスプロジェクトは実証講義は、開発プログラムの実証だけでなく、受講教員の新技術の修得をも含み、アドバンスコースの導入は即座には無理であるが、基礎的基盤コースの導入の契機を与える点において、そして、段位的、ブロック的にステップアップを形成する点において特筆すべき効果がある。)。27年度開講はすでに30校を超えている。
⑦ 美容コンーソシアムのキャリアフレームワークの下で、本プロジェクトの位置づけを精査し、マネジメント能力や薬事的知識を踏まえて、質的向上を図る。
⑧ 委員会校により、他の新規導入校に対し、情報提供、技術提供、機械・器具の貸出等を行い、支援する。
⑨ アドバンスおよびラボ講座では上級のデモンストレーションを取り入れているが、地方や自校における開講に対しデモンストレーションの支援を行い、アドバンス授業の支援を行う。
⑩ カバーメイクや死化粧等は地方においても需要が高く、地方を拠点とする展開が必要である。地方へのカリキュラム普及に対し、地方開催の講座のバックアップを行う。
⑪ 実需分野だけでなく、ハロウィンなどのエンターテインメントやレジャー関連からのメイクアップに対する要請も増加している。ハロウィンの経済効果はすでにバレンタインを上回り、その多くがメイクおよび服飾である。また、イベントやテーマパーク等ではフェイスペインティングが常態化している。本プログラムでは、中核的人材養成において、ボディペインティング等、よりクリエイティブな分野を必須としており、実践的に対応できる。
⑫ 達成度評価についてルーブリック評価を採用したが、よりメイクアップ分野での段位構築のためのコンセンサスが必要である。そのため、教員や検定に携わるものだけでなく、現役アーティストおよび関係企業に等に評価委員会を拡大し、コンセンサスを形成必要が認識された。次年度では制度運営のための組織化を目指す・
⑬ 薬事規制について、日米欧の違を認識し、グローバル基準への移行のための申請を行う。
⑭ メイクアップ分野における制度的、法的規制は各国まちまちであるため、国際比較を通じて、グローバル人材育成のための環境整備について検討し、メイクアップ分野の地位の向上を目指す。