京都南署鑑識ファイル10

2016年4月2日 テレビ朝日 土曜ワイド劇場「京都南署鑑識ファイル10」

ある日、京都南署の鑑識係・円城寺りつ子(田中美里)は、困った様子で署の入り口に佇む男性に気づく。声をかけると、彼はカフェ経営者の今井亮太(河相我聞)と名乗り、アルバイトの女子大生・宇佐見衿香(仁村紗和)が2日前から無断欠勤しているため、警察に相談にやって来たと話す。 衿香の実家に電話したところ、父親らしき男性は「娘は旅行に出かけている」と応答したが、彼女がひとり暮らしをしているマンションの玄関ドアに血がついていたと、亮太は訴える。
本来、家族からの届け出がなければ捜査に乗り出すことはできないが、気になったりつ子は同僚の常盤康介(長谷川朝晴)と共に、衿香のマンションへ。しかし、検査の結果、ドアに付着していたのは血液ではないとわかる。
ひとまず事件性なしと判断したりつ子は、亮太のカフェを訪ねて現状を報告。だが、そこで彼の妻・ひかり(遠藤久美子)から意外な事実を聞く。実は25年前、ひかりの父は志賀鑑識主任(小林稔侍)によって誤認逮捕されたというのだ。志賀が捜査一課の刑事として最後に担当した殺人事件で、志賀は状況証拠のみでひかりの父を逮捕。自白に追い込もうとしたが、新たに見つかった証拠品から無実が判明したという。責任を感じた志賀は刑事の職を辞し、鑑識係として生きる道を選んだらしい。そして、事件は未解決のまま10年前、時効を迎えていた…。

そんな中、橋のたもとで身元不明の男性の変死体が発見される。顔面がひどく腫れあがっていたが、致命傷は頸部の刺創で、別の場所で殺され遺棄されたものと見られた。しかも遺体の下から衿香のスマートフォンが見つかり、りつ子たちは騒然。すぐに大山刑事(東幹久)が衿香の実家を訪ねたが、彼女の父で健康食品会社の社長である宇佐見武(石橋保)は、やはり娘は旅行中だと主張する。ところが、りつ子たちが携帯電話のメールを復元したところ、薄暗い室内に監禁された衿香の写真が見つかったのだ…!
玉木刑事課長(黒田福美)は、衿香が遺体の男らに誘拐されたものとにらみ、彼女を救うため早急に殺害現場を特定するよう指示。りつ子は最新式3Dプリンターを使って、刺創痕を元に凶器を復元。被害者がダーツの矢で刺殺されたことを突き止める。また、着衣にビリヤード用のチョークが付着していたことも発覚し、殺害場所がビリヤード場であることを明らかにするが…!?
はたして、りつ子は衿香の居場所を捜し当て、無事救出することができるのか…!? その矢先、殺された男は、志賀が刑事を辞めるきっかけとなった殺人事件の関係者・戸倉大介(佐伯新)と判明! 一連の事件は25年前の迷宮入り事件とどう繋がっているのか、事件は混迷の度合いを深めていって…!?

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出演: 田中美里、小林稔侍、東幹久、仁村紗和、黒田福美、遠藤久美子、海東健、田中美奈子、河相我聞、長谷川朝晴、久坂竜子

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