先日の展示会で、複数の方から同じようなご相談をいただきました。
「今使っているエアブラシインクの定着が悪い」
「色がなかなか発色しない」
「何度も重ね吹きをしなければならない」
実際に当社ブースでエアブラシメイクを体験していただくと、
「こんなに違うのか」
と驚かれる方も少なくありませんでした。
エアブラシインクはどれも同じではありません
エアブラシメイクアップをされる方が増えてきました。
しかし、1999年当初からお伝えしていることですが、エアブラシインク(ファンデーション)は決して「どれも同じ」ではありません。
展示会や講習会、店頭、各種授業では継続してお話ししていますが、まだ十分に浸透しているとは言えないのが現状です。
実際には、
- 「付き合いのある会社が販売しているから安心」
- 「価格が安いから使っている」
- 「エアブラシ用だからどれも同じ」
という理由で選ばれているケースも少なくありません。
しかし、エアブラシインクには複数の種類(成分)が存在し、それぞれ特徴や用途が異なります。
特にご遺体メイクでは違いが大きく現れます
近年、ご遺体メイクにエアブラシを導入される施設や技術者の方が増えています。
しかし、生体へのメイクとご遺体へのメイクでは求められる性能が異なります。
ご遺体メイクでは、
- 様々な状態の皮膚にインクが定着すること
- 黄疸のような変色に対してでも十分な発色と補色ができること
- 冷えた状態でも変化しにくいこと
- 長時間経過しても崩れにくいこと
が重要になります。
単純に「吹けるインク」や「化粧品として使用できるインク」であれば良いというわけではありません。
なぜインクによって結果が変わるのか
その理由は、インクやファンデーションのベース成分にあります。
エアブラシ用インクは大きく分類すると、
- アルコールベース
- ウォーターベース(レジンベース)
- ウォーターベース(水性)
- シリコーンベース
に分けることができます。
同じ肌色に見えるインクであっても、ベース成分が異なれば定着力や発色、耐久性、作業性は大きく変わります。
そのため、目的に応じた製品選択が重要になります。
インクは価格や取り扱い会社で選ぶものではありません
展示会でお話を伺った中でも、現在使用しているインクの定着性や発色に悩まれている方が複数いらっしゃいました。
その多くは技術の問題ではなく、使用しているインクの特性が目的に合っていないことが原因です。
エアブラシインクは、
- 価格
- ブランド
- 取り扱い会社
で選ぶものではありません。
重要なのは、
- 定着力
- 発色
- 耐久性
- 成分の使い分け
です。
特にご遺体メイクにおいては、その違いが仕上がりや作業時間に大きく影響します。
次回予告
次回は、エアブラシインクの種類について詳しく解説します。
アルコールベース、ウォーターベース、シリコーンベースなど、それぞれの特徴や適した用途についてご紹介します。
「なぜ同じエアブラシインクでも結果が違うのか」
その理由を成分や構造の違いから分かりやすく解説していきます。
