2016年6月4日 テレビ朝日 土曜ワイド劇場「事件17~大富豪の夫を殺した女!空白の一時間に何が?」
伊丹秀一(北大路欣也)は、正義感あふれる人権派の弁護士。事務所には、伊丹の娘で弁護士の織枝(松本莉緒)と若手弁護士・加瀬直人(山下徹大)も所属しており、ベテラン事務員の本多和美(山下容莉枝)のサポートのもと、日々、弱い立場の人々を救うべく尽力している。
ある夕方、ひと組の夫婦が伊丹の事務所を訪ねてきた。妊娠6カ月の鈴村成美(前田亜季)とその夫・拓也(石垣佑磨)で、夫殺しの容疑で起訴された成美の母・鳥居貴美子(かたせ梨乃)の弁護を頼みたいという。貴美子は19年前に再婚した会社社長の夫、つまり成美にとっては義理の父にあたる鳥居武文(団 時朗)を殺害した罪に問われているが、2人は貴美子は故意ではなかったと訴える。
刑事事件の経験を積みたいという織枝を伴い、貴美子と接見した伊丹。貴美子はかねてから鳥居にDVを受けていたが、事件当日、離婚話を切り出したところ、いつも以上に激しい暴力をふるわれ、命の危険を感じて必死に抵抗したと告白。我に返ったときは、暖炉用の鉄製スコップを握りしめ、遺体のそばに立っていたと話す。また、殴打した後、通報まで1時間ほど経過していることについては、持病の“過換気症候群”のためか、意識が朦朧としてしまい、その間の記憶がほとんどないとも打ち明けた。
状況を確認した伊丹と織枝は、正当防衛が適用されるべきだと考える。正当防衛を立証するため、さっそく貴美子の夫婦関係について調査を開始した織枝。貴美子の友人・茅原素子(沢田亜矢子)に話を聞くと、彼女は貴美子が日常的に夫からの暴力に苦しめられていたことを知っていたが、その一方で不利な情報ももたらす。素子は、貴美子が高校時代の同級生・岩下富雄(大高洋夫)と不倫中ではないかと疑っていたのだ。愛人がいて夫を殺害したとなれば、状況は圧倒的に不利だ。岩下本人は不倫関係を否定するが、伊丹と織枝はかすかな不安をぬぐいきれない。
公判初日。伊丹は貴美子の正当防衛を主張するが、やり手の検事、浜田輝(寺泉 憲)は、貴美子が鳥居を7回も殴打した事実を上げ、彼女に殺意があったことを裁判員に印象づける。しかも浜田の巧妙な“誤導尋問”により、成美までもが「母に殺意がなかったとは言い切れない」と証言してしまい、伊丹たちはいきなり形勢不利に追い込まれてしまう。
その後、浜田は素子や岩下のほか、公判前整理手続きでは明示しなかった証人尋問まで行い、なんと保険金殺人の疑いがあることまで示唆してきた。またしても窮地に陥る、伊丹たち…。そんな中、伊丹は常に冷めた目で母・貴美子を見つめる成美のことが気になり、ある仮説を立てるのだが…!? はたして、真実はどこにあるのか!? 伊丹と織枝は執念の調べで、母娘の秘密と驚愕の真相を明らかにしていく!
出演: 北大路欣也、かたせ梨乃、前田亜季、石垣佑磨、寺泉 憲、沢田亜矢子、松本莉緒、山下容莉枝、山下徹大、団 時朗 ほか
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